「子猫達の将来」           ’98年9月16日


子猫たち

   子猫が4匹生まれたら、1匹は家に残して後の子猫はペットショップに頼もうと思っていました。
 ところが2匹だけでしたから、1匹を家に残してもう1匹をペットショップに連れて行くというむごい選択など出来ないと妻や娘から言われました。
 「それではどうしよう・・・・」と言いながら、恐ろしい結論は予想出来ていました。
 2匹とも残すと言うのです。
 しかし、そのことにより起こって来る問題があります。
 それは、いずれは食費や予防注射などの費用が倍になるということです。そのほかにも色々と深刻な問題が生じて来ることは眼に見えています。
 でも、そんなことはそうなった時に何とかすればいいし、何とかなるだろうと妻や娘はきわめて楽観的に考えているようでした。
 そんなことは子猫達の愛らしさに比べたらまるで気にならないのでしょう。
 実際、そのかわいらしさには私達を陶酔させて正常な判断を狂わせてしまう魔力のように神秘的な力さえ感じられます。
 そして私も、「まあ、いいや。今が良ければいいや」と刹那的な生き方をすることにして、2匹とも残すことに賛成させられたのでした。
 こうして私の家では6匹の猫と同居することになったのでした。

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